新規型での製造の場合、必ず事前に白ダミーを作って形状やサイズの確認をして頂きます。
白ダミーはサンプルカットをする機械で文字通り紙を切って作りますので、カッターで切った時のように紙の切り口は広がります。
それに対して、量産品は抜型で上から圧を掛けて打ち抜くので切り口は潰れます。
弊社の設計部門では白ダミー作成の際は、この切り口をカット後に潰してなるべく本番のものに近づくように工夫をしておりますが、やはり若干の違いは出てしまいます。
以前、この違いを指摘されサンプルのものから紙厚をさげたのではないかと疑われたことがありました。
その時はサンプル品と量産品を紙のゲージで測って同じ紙厚であることを証明できましたが、事前にそういった違いが出ることを説明しなかった私の落ち度だったと思います。
これに限らず、サンプル品と量産品やリピートの仕事で前回のものと若干の差異が出る事は少なからずあります。
こうした後のトラブルを防ぐ為にも、どんな細かいことでも事前に説明することの重要性を再認識できた一件でした。
お客様にはわかりやすく、丁寧な対応を心がけております。
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