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  • eiwashikikogyo

当社のDNA


新しいアイディアを形にすることは大変に難しいことだ思います。

当社はいつも自社を優位にするためのオリジナリティを求めています。 そのためには商品開発が欠かせません。

紙の箱に限定しますと、何かいいアイディアはないかと物色していても先駆者の先例を見たり、自分がなにか不便に感じたり、他人からテーマをもらわないとアイディアは浮かびません。

ある大手の化粧品会社が、世の中の様々なことに不便さや物足りなさを感じいつもその解消に努めることから、新商品を出すたびに様々な業者にパッケージの提案をさせて、その中からコストパフォーマンスが高いパッケージを採用する方法でコンペを実施します。

当然、そのコンペに負けると仕事は0という厳しい環境で過ごしてまいりました。

当時は3割近くがその会社の売り上げでしたから、大変なことでした。

単なる価格競争でなく、価格も勿論の事、他メーカーにない話題性があり作業効率も良いと3拍子揃ったものでないと採用してもらえず、競争に負けてしまうと仕事は0になってしまう。現在のように会社の体力も全くないので、少し大袈裟ですが、“会社の存亡”をかけてぎりぎりのところで勝負をしておりました。

運がよいのか、20年間ほど常勝軍でした。ほんとに今思えば奇跡的な事です。

コンペの話があると当時の社長自ら出向き、話を聞いてきます。

これは大変なことになった!と思いながら帰りの電車の中や歩きながらの途中でどんな形状、どんな技術が使えるかと頭をフル回転して考えてゆくと、不思議と面白いアイディアが思いつくまでにはさほど時間がかからなかったといいます。

その小さな種が出来たらそれを社内の設計部と製造部で育ててゆきます。アイディアから形にするまでが大変です。提出期限はそう長くありません。

そこからは社長の不眠症の日々が続きます。仕事もまだ未決で得意先にプレゼンもしてもいないのに、スタッフとともに率先して機械メーカーにも出向いて、機械テスト、工場に入り、製造テストそして机上計算のコストの調整、他社にまねできないように特許の取得にも奔走する日々が始まります。

もちろんうまく行かない事もあり、もはやこれまでかと、思うこともたびたびあったと、聞いております。

そんなで中コンペに勝ち続けてまいりました。

おかげさまで当社の強みは他社が提案できない優れた構造を考え出す力が大きな特徴です。それが当社のDNAです。

なくなった会長は言いました。

「アイディアを形にすることはさほど難しいとは思わない。何が不自由なのか、何が不便なのか、そして、何が問題なのかを感じることが明確になれば、おのずと答えは出てくるものだ。」

永和紙器工業のDNA

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